住まいのレポート~ネット銀行の住宅ローン

2023年05月02日

 

 

ネット銀行のメリットとデメリット

 

ネット銀行の住宅ローンとは?

ネット銀行とは、実店舗や自行のATMを持たずに、オンラインでサービスを提供する銀行のこと。スマホやパソコンがあれば、口座開設・預金・振込・金融商品の購入などが行えます。ネット銀行でも、一般銀行と同じように住宅ローンを利用することが可能。マイホームやマンションの購入資金、注文住宅の建築やリフォームの資金を借りられます。固定型・変動型などの各行独自の住宅ローンのほか、フラット35の扱いがある銀行もあります。ローン商品の種類も一般銀行と大きな違いはありません。

 

 

 

ネット銀行

 

 

ネット銀行住宅ローンのメリット

 

*実店舗を持たないため金利が低い

ネット銀行の住宅ローンは、なんといっても金利が安いというメリットがあります。実店舗やATMをほとんど持たず運営コストが低いネット銀行は、その分住宅ローンの金利を抑えられます。わずかな金利差であっても、住宅ローンの場合は、長期間にわたって支払うことが多いため、金利の安さは大きなメリットです。

 

*自宅から、いつでも申し込み手続きが可能

一般の金融機関で住宅ローンを契約するには、銀行の営業時間内に手続きをする必要があります。これに対してネット銀行では、仮審査から申し込みまですべての手続きを店舗に行かずにWebで全て完結することが出来ます。必要書類もネット上でアップロードして提出できるなどのメリットがあります。

 

*融資保証料を無料にしていることが多い

住宅ローンの場合、借入先に支払う費用は「保証料」+「事務手数料」となりますが、多くのネット銀行が保証料を無料にしています。一般的な金融機関での住宅ローンの保証料は借入金額の1.6%~2.2%程度(3,000万円借入の場合は48~66万円)発生します。

保証料とは保証会社と住宅ローン利用者の間で保証契約を結ぶための費用です。利用者が返済ができなくなったときに、保証会社が肩代わりして金融機関に返済を行います。

 

*繰上返済手数料がかからないことが多い

ほとんどのネット銀行では繰上返済手数料がかかりません。金融機関での繰上返済手数料は1~2万円前後発生します。繰上返済とは元金の一部を前倒しで返済することで、繰上返済をすると当初の予定よりも早く完済して、総支払利息を抑えることが出来ます。(注 繰上返済手数料のかからない金融機関もあります)

 

 

 

メリットとデメリット

 

 

ネット銀行住宅ローンのデメリット

 

*審査が厳しい傾向にある

ネット銀行の住宅ローンは審査が厳しい傾向にあり、金融機関なら審査に通過できそうな人が審査に落ちるケースも出てきます。

審査が厳しい理由は、一般的な金融機関の窓口で申し込みをすると、融資担当者によるヒアリングが行われ、申し込み者の年齢や勤続年数など何らかの不安要素がある場合でも個々の事情を考慮したうえで審査が行われますが、ネット銀行では担当者のヒアリングを介さないため審査の柔軟性に乏しく、個人情報や書類のみでしか判断されないためです。

ネット銀行では金利が低い分、得られる収益が低い点も審査の厳しさに繋がっていると考えられます。ネット銀行では信用会社の保証をつけずに融資する(保証料が無料となる)ことが多いので、貸し倒れリスクが低く、確実に返済が見込める優良顧客に融資対象を絞っていると推測できます。

 

*審査完了までに時間がかかる

ネット銀行の住宅ローンは審査期間が長い傾向にあります。金融機関では住宅ローンを組むと3週間程度で完了するのが普通ですが、ネット銀行の住宅ローンでは平均して1ヶ月~1ヶ月半以上かかります。

時間がかかる理由は、ネット銀行には、金融機関に比べて住宅ローンのデータとノウハウが少なく、申込者の信用情報や物件の担保価値調査などに時間がかかるためです。また、顧客自身で全ての書類を準備しなければならないため、Webのアップロードや必要書類の記入モレなど書類の不備が発生しやすく、再提出になる事で時間がかかってしまいます。

 

*事務手数料が割高である
ネット銀行の住宅ローンは、事務手数料が割高である点もデメリットです。事務手数料とは、融資手続きに対して支払う費用であり、一般的な金融機関では55,000円程度ですが、ネット銀行では、住宅ローンの事務手数料として借入金額の2.20%(3,000万円借入の場合は66万円)がかかります。住宅ローンを選ぶ際は金利の安さのみを重視せずに、「事務手数料」と「保証料」を合わせた金額を比較するとよいでしょう。

 

*対面で相談できない
ネット銀行の住宅ローンは銀行へ直接足を運ばなくとも申し込みや契約ができる点がメリットである一方で、住宅ローンといった大きな金額の融資を受ける際に、専門的な知識がある人に相談できない点が不安要素となります。また、対面相談が出来ないことが、審査完了までの時間がかかる大きな要因となっています。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

ネット銀行住宅ローンのまとめ

 

前述の通り、ネット銀行は実店舗やATMを持たず、人件費も抑えられることから、一般金融機関に比べて大幅に金利を安くすることが出来ますが、審査基準が厳しいことや審査に時間がかかるなどのデメリットがあることも事実です。

今後は申込者の信用情報や物件の担保価値調査等、住宅ローンに掛かるデータやノウハウを蓄積して、課題を克服していく必要があります。

また、欠かせないのが不動産業者の協力です。住宅ローンには一般に馴染みのない書類が必要になりますので、顧客だけで書類を揃えるには多大な時間と労力を要します。物件担当の不動産業者さんに相談して、スムーズに審査が受けられるよう協力してもらいましょう。