住宅ローン控除について
2025年02月07日
*住宅ローン控除とは
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)とは、住宅を購入またはリフォームする際に住宅ローンを利用した場合に、一定の条件を満たせば所得税や住民税から控除を受けられる制度です。
*控除の仕組み
住宅ローン控除は、毎年の住宅ローン残高の一定割合を所得税額から差し引く形で適用されます。
主な仕組みは以下の通りです。
控除率:年末のローン残高の0.7%(制度改正により変更の可能性あり)
控除期間:最長13年間(一般住宅は最長10年間)
控除限度額:年間の控除額には上限があり、物件の種類や契約時期によって異なります
「納めた所得税額」が「還付予定金額」を下回っていた場合、その差額は住民税が控除されます。
住民税控除分は「還付」されるのでなく、月々給与天引きされている住民税が「減額」されます。
なお、住民税控除額は最大で年間97,500円(月額8,125円)です。
*適用要件
住宅ローン控除を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
住宅の取得またはリフォームであること
住宅の床面積が一定以上(通常50平方メートル以上)
住宅ローンの借入期間が10年以上であること
自らが居住する住宅であること
所得制限が設けられていること(例:合計所得2,000万円以下など)
*申請手続き
住宅ローン控除を受けるには、確定申告を行う必要があります。
初年度(購入年の翌年)は確定申告が必要(給与所得者も対象)です。
2年目以降は年末調整で対応できますので確定申告は不要(給与所得者の場合)です。
必要書類として、住宅ローンの年末残高証明書、登記事項証明書、売買契約書、住民票、源泉徴収票などがあります。
まとめ
住宅ローン控除は、住宅取得者の税負担を軽減する重要な制度です。
適用要件や控除額を理解し、適切に活用することで、住宅取得の負担を減らすことができます。
注意点として、本制度は政府の税制改正に伴い毎年変更されていることです。
今後、環境性能の高い住宅への優遇措置や控除率の見直しが行われる可能性があるため、最新の情報を確認し、制度を活用しましょう。